2024年2月6日
メニュー拡充:ちまき以外の台湾料理の魅力
最終更新日:2024.2.5
こんにちは。琉球かめ〜食堂JOURNALの齊藤です。
琉球かめ〜食堂は「縁起のよい物を食べる事🍴は、幸せに長く生きる事」という想いを込めて日々ちまきを作っています。
第15回目は、メニュー拡充についてお話しします、また琉球ちまき以外の台湾料理の魅力に焦点を当てます。
台湾の多彩な料理の紹介
台湾の代表的な料理の紹介
台湾は美食の宝庫で、その代表的な料理を紹介します。
日本で広く知られているのは、おそらく小籠包でしょうか?
以下は台湾料理の一部ですが、よく知られている料理のリストです。
料理名 |
特徴 |
小籠包 (シャオロンパオ) |
薄い皮で包まれ、ジューシーな豚肉の餡が入った蒸し餃子。醤油や酢をつけて食べる。 |
牛肉麺 |
濃厚なスープに柔らかい牛肉ともちもちした麺が特徴。スープの味付けにはさまざまなバリエーションがある。 |
台湾式焼き鳥 |
鶏肉、豚肉、シーフード、野菜などが串に刺され、ソースやスパイスで味付けされる。 |
魯肉飯 (ルーローファン) |
豚肉の煮込みをごはんの上にかけた料理。甘辛いソースで味付けされ、卵やピクルスと一緒に食べる。 |
滷肉飯 (ルーローファン) |
豚肉のひき肉を醤油ベースの調味料で煮込んだものをごはんの上にかけて食べる。 |
蚵仔煎 (オアゼン) |
蚵(カキ)を入れた卵焼きのような料理。シャキシャキの食感で、ケチャップと特製のソースで味付けされる。 |
掛包 (グアバオ) |
台湾の伝統的なバンズ(包子)サンドイッチで、蒸しバンズに具材(通常はバラ肉やクラゲ、ピクルス、落花生粉など)を詰め、特製のソースで味付けされる。 |
注:魯肉飯 と滷肉飯は発音が似ていますが、少し異なる料理です。
使われる豚肉の部位や食感が異なります。私は魯肉飯が好きですが、それでも少し脂肪の少ないものがおすすめです。
台湾料理の特徴
台湾料理の特徴について説明します。
多様性と影響:台湾料理は、中国本土、日本、南洋地域、そして原住民文化などからの影響を受けており、多様性に富んでいます。これらの異なる文化要素が融合して、独自の台湾料理が形成されました。
新鮮な食材:台湾は新鮮な食材が豊富で、特に海鮮や野菜が充実しています。これが台湾料理の風味豊かな特徴の一因です。
調味料と風味:台湾料理はさまざまな調味料と風味を活用し、辛さ、酸味、甘さ、香りを絶妙に組み合わせます。特に、辣油(辛味のあるチリオイル)、醤油、酢、甜麺醤(甘い醤油ベースの調味料)などが使われます。
ストリートフード:台湾はストリートフード(屋台料理)が盛んで、路地や夜市でさまざまな美味しい料理を楽しむことができます。屋台で提供される料理は手軽でリーズナブルであり、台湾の食文化の一部です。
台湾料理の地域差異とバリエーション
台湾料理は、島全体で様々な地域差異とバリエーションを持っており、地域ごとに独自の料理スタイルや特徴が存在します。
以下に、台湾の主要な地域で見られる代表的な料理の地域差異とバリエーションを紹介します。(表に書かれてるのはほんの一部で、よく知られてるのを書いてます)
地域 |
特徴的な料理 |
特徴と歴史的背景 |
台北 |
台湾牛肉麺 |
- 牛肉麺は台湾の代表的な料理の一つで、濃厚なスープと柔らかい牛肉が特徴。 - 中国からの移民によってもたらされ、台湾で発展しました。 |
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豆花(ドウホワ) |
- 豆花は滑らかな豆腐プディングで、甘いシロップやピーナッツソースと一緒に食べられるデザート。 - 伝統的な台湾のデザートで、多くのバリエーションがあります。 |
台南 |
台南担仔麺(担々麺) |
- 台南担仔麺は小さな麺料理で、特製の豚肉ソースと細麺が特徴。 - 日本統治時代に誕生し、台南のシンボルとして親しまれています。 |
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蓮池椪餅(バーワン) |
- 蓮池椪餅はもちもちとした米粉の皮で包まれ、ピーナッツソースがかかります。 - 伝統的な台湾のストリートフードで、台南の名物です。 |
高雄 |
海鮮料理 |
- 高雄は海に近いため、新鮮なシーフードが豊富。 - 海鮮市場で新鮮な魚介類を購入し、調理することが一般的です。 |
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義大利麺(台湾風スパゲッティ) |
- 高雄では台湾風にアレンジされた義大利麺が楽しめる。 - 西洋とアジアの文化が融合し、新しい料理スタイルが生まれました。 |
台東 |
原住民料理 |
- 台東は台湾の原住民文化が色濃く残る地域で、特に鶏肉や野菜を使った伝統的な料理が楽しめます。 - 原住民の食文化が反映されています。 |
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豆腐プリン |
- 地元産の豆腐を使用した豆腐プリンは、地域のデザートとして人気です。 - 豆腐は台湾の食事において重要な食材の一つです。 |
苗栗 |
筍乾炒肉絲(タケノコと豚肉の炒め料理) |
- 苗栗では筍乾(乾燥したタケノコ)を使用した料理が人気。 - 豚肉と一緒に炒められ、香り豊かな料理として親しまれています。 |
彰化 |
花生米糕(ピーナッツ米糕) |
- 彰化で花生を使用した米糕が評判。 - 花生の風味が豊かなデザートで、地域の特産品として知られています。 |
宜蘭 |
餃子 |
- 宜蘭は餃子が有名で、新鮮な具材を包んだ餃子が広く楽しまれています。 - 台湾全体で人気のある料理です。 |
新たな台湾料理メニューの開発
新しい台湾料理のアイディアと開発プロセス
父の好みから新しいアイディアが生まれました。
父は魯肉飯 (ルーローファン)が好きで、よく作っていました。
日本人ですが、台湾生まれの母の影響を受けて、日本人にも受けが良い本格的な魯肉飯を作っていました。
魯肉飯は一般的に多くの人に知られている料理ですが、単体で提供するのは避けたいと考えました。
そこで、長崎にある角煮バーガーの存在に着目しました。これは、台湾の名物である掛包と似た料理です。そこで、ルーロー + 三枚肉 + バーガーを組み合わせるアイディアが生まれ、試作を重ねて完成させました。
ルーロー + 三枚肉 + バーガーはまだどこにもないと気づきはじめ、開発に至りました。
父の味:生まれた新しいメニュー
新しく制作した料理はルーロー琉球バーガーです。
これは通常の角煮バーガーとは異なり、ルーローと三枚肉が組み合わさった特別なバーガーセットです。
これにより、お客様はバーガーとご飯を選ぶことができ、食べ方のバリエーションが広がります。
なぜかというと、バーガーを食べたい派とご飯を食べたい派が存在することに気づいたのと、その時の気分で選べる方がより選択肢が増えると思いました。
ルーローの風味はご飯とも相性抜群で、特にご飯の上にルーローと温泉卵をかけると絶品です。
さらに、父のルーローはシナモンと八角のバランスが絶妙で、日本人にも好評です。
シナモン、八角だけ聞くと苦手と思われるかもしれないですが、とてもバランスが
よく日本人にも受けが良い味に仕上がることができました。
商品のパッケージとサイトの紹介ページが完成しましたら、リリースいたします。
ぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです。
百貨店様からの反応と評判
Aさん:
お肉がほろほろと柔らかくて、美味しかったです。
シナモンがきいていたからか、八角の匂いも気になりませんでした。
バーガー部分と合わせたらより美味しいでしょうね!
お肉の味がしっかりしているので、バーガーは大きい方が私は好みです。
台湾料理への敬意と文化交流
台湾料理と琉球かめ〜食堂の文化交流の役割
台湾台南生まれの母は、沖縄を大好きで、台湾にしかない食材がなぜか沖縄に存在することに驚きました。
沖縄で台湾とのチャンプルー文化を体験し、不思議と「故鄉」を感じたようです。
日本では北海道が非常に人気があり、広く認知されていますが、沖縄も素晴らしい食材がたくさんあります。紅芋や海ぶどうなどは知られていますが、それ以外にも優れた食材が隠れています。
琉球かめ〜食堂は台湾料理の真の味わいを沖縄の食材で表現し、文化交流の役割を果たしたいと考えています。
台湾料理の素晴らしさと沖縄の食材の潜在能力を共有し、文化をつなげていくことを目指しています。